制作方針
このチャンネルについて
「紙片の日本史 / Fragments of Japan」は、日本史のなかで 公式の年表には書かれなかった、一人ひとりの肉声 を、紙に残された言葉から拾い上げて伝えるチャンネルです。
私たちが扱うのは、英雄譚でも国家の物語でもなく、ある時代に確かに息をしていた 個人の手紙・日記・覚書・落書き です。それらは多くの場合、歴史の本流からは外れた「紙片」として残されてきました。けれども、その紙片こそが、その時代の温度を最も正確に伝えてくれることがあります。
私たちは少人数の制作チームです。一本一本に時間をかけ、急がずに、確かなものだけを届けることを大切にしています。
取り扱う題材
私たちが題材に選ぶのは、次のような条件を満たすものです:
- 個人が紙に残した一次資料(手紙・日記・覚書・記録)が公刊されていること
- その人物または出来事について、複数の信頼できる文献で裏付けが取れること
- 国境を越えて、人間として響く普遍性を持っていること
戦中の手紙、江戸の町人の日記、戦国の落城を生き延びた人の記録、寺子屋の落書き帳、瓦版に残された江戸のニュース。題材の時代も身分も問いません。共通するのは、それを書いた人が確かにそこにいた、という事実です。
資料の使い方
私たちが動画で扱う事実・引用は、すべて 公刊された資料 または 公開されているデジタルアーカイブ から取材しています。
主な参照先は次のとおりです:
- 岩波文庫・講談社学術文庫・中公文庫などの公刊書籍
- 国立国会図書館デジタルコレクション
- 国立公文書館デジタルアーカイブ
- アジア歴史資料センター(JACAR)
- 各自治体・博物館・大学が公開する Web 上の歴史資料
- 学術論文(J-STAGE, CiNii 等のオープンアクセス)
- Wikimedia Commons(パブリックドメイン/クリエイティブ・コモンズ)
各動画の概要欄および本サイトの 動画別出典ページ に、参照したすべての資料を一次・二次の別を明示してリスト化します。
AI の使用について
私たちは、AI を制作プロセスの一部に取り入れています。同時に、AI が生成したものを そのまま史実として提示することは決してありません。
| 領域 | AI の役割 | 人間の役割 |
|---|---|---|
| 台本構成・調査補助 | Claude(Anthropic)による下調べと文章ドラフト | 内容の確認・原典との照合・最終執筆判断 |
| 英訳 | Claude による下訳 | 校正・語感調整・固有名詞の確認 |
| 演出画像 | Adobe Firefly による紙の質感・抽象背景の生成 | 史実カットには使用しない/使用箇所には「演出」と明示 |
| BGM | Suno Pro による楽曲生成 | 章ごとに用途を選定 |
| ナレーション | 原則は人間。AI 音声を使う場合は画面下に明示 | 朗読の演技・呼吸 |
AI が生成した画像で、実在の人物の顔・出来事の場面を再現することは行いません。実物の手紙の風合いを伝える紙面再現も、すべて「演出」として画面に明示しています。
著作権と引用
私たちは著作権法を遵守します。引用は、著作権法第32条に基づき、次の条件を守って行います:
- 公表された著作物のみを引用する
- 引用は必要最小限の範囲にとどめる
- 引用部分と私たちの解説の 主従関係 を明確にする(解説が主、引用が従)
- 出典を画面内・概要欄・サイトに明記する
- 引用部分を声色・テロップで明瞭に区別する
引用に関するご懸念・ご指摘がある場合は、下記の連絡先までお知らせください。事実関係を確認のうえ、必要に応じて訂正・対応いたします。
翻訳について
英語版は、日本語版を元に私たち自身で翻訳しています。下訳に Claude を使い、その後に時間をかけて校正しています。
歴史的な用語や固有名詞については、英語圏の読者にとっての分かりやすさと、日本語の原意を保つことの両方を考えて訳語を選んでいます。たとえば「特攻」を kamikaze と一律に訳すのではなく、文脈に応じて tokko pilot のような表現を用いることがあります。これは、ある語が長い時間をかけて獲得してしまったステレオタイプを、一人の人物の手紙を読むこの時間からは、一度はがして読みたいという考えからです。
訂正と更新
人間が制作している以上、誤りが含まれる可能性があります。誤りに気づいた場合、私たちは次のように対応します:
- 該当動画の説明欄に訂正情報を追記
- 本サイトの 動画別出典ページ に訂正履歴を残す
- 重大な事実誤認の場合は、動画の修正版を再アップロード、または訂正動画を公開
- 訂正の経緯を隠さない
視聴者・読者の皆さまからのご指摘を歓迎しています。
お問い合わせ
事実誤認のご指摘、引用に関するご懸念、その他のご連絡は下記までお願いいたします。
- メール: contact@fragmentsjapan.com
- 各動画の概要欄
- 公式 SNS のダイレクトメッセージ
私たちは現在、少人数で運営しているため、すべてのご連絡にすぐお返事できないことがあります。あらかじめご了承ください。
私たちについて
「紙片の日本史 / Fragments of Japan」は、小さな編集チームで運営しています。リサーチ・台本・撮影・編集・翻訳・公開のすべての工程を、自分たちの手で行っています。
私たちが目指しているのは、過去のある時代に生きた一人の人を、できるだけその人自身の言葉で、いまを生きる人に届けることです。誰かの紙片を、別の誰かに届けるための場所であろうと考えています。
最終更新: 2026年4月20日