Glossary ・ 用語 ・ 紙片の日本史

木簡(もっかん)とは
——書いて、削って、また書いて、捨てる

意味

木簡とは、木の板を細長く削って、その上に墨で字を書いたものです。

紙が貴重だった時代、日々の実務は木の上で行われました。荷物の付け札、勤務の連絡、名簿、練習——平城京の木簡には、そういうものが残っています。

仕組み

残ったのは、捨てられたから

大事にしまわれたものではありません。その日の用が済んで、いらなくなった板です。だから、そこに書いてあるのは制度でも思想でもなく、その日の用件でした。

平城宮の東南の隅から出た削屑には、三文字だけが残っています。

病不参

病気なので、出勤しません。——千三百年前の役人の欠勤連絡が、そのまま残っています。捨てられたことが、残った理由なのです。

出典:平城宮宮域東南隅出土の削屑「病不参」=超詳細版②

この言葉が出てくる紙片

(今後、木に書かれた紙片が増えるたび、ここに加わります。)


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